美しいエナメル本革の輝きパテントレザーの特徴とお手入れ方法
美しいエナメル本革の輝きパテントレザーの特徴とお手入れ方法
この記事を読むための時間:3分
「パテントレザー」は、数ある革素材の中でもかなり人気の高い素材です。
あまりに広く用いられているため、それがパテントレザーだと知らないまま、愛用している人も多いかもしれません。
耐久素材としても知られるパテントレザーですが、その性質は意外とデリケート。
取り扱いを間違えると、すぐ傷んでしまう可能性もあります。
ここではそんなパテントレザーの特徴や保管方法、お手入れについて解説していきます。
パテントレザーとは
パテントレザーは本革素材の一種で、別名「エナメル革」とも呼ばれます。
その名は「パテント(特許)」から来ており、19世紀初頭、水や汚れに強い革製品を作ろうとパテントレザーを開発したアメリカ人発明家が、開発後その製法で特許を取った事に由来します。
パテントレザーは本革の表面をウレタン素材でコーティングする事によって作られているため、本革に比べ「耐久性」「耐水性」に優れているのが特徴です。
またウレタン素材でのコーティングによって、表面に美しい光沢があるのもパテントレザーの特徴で、その上品な見た目からフォーマルな場、特にパーティーシーンなどで好んで使用されます。
パテントレザーの特徴
パテントレザーの特徴として第一に挙げられるのが、顔が映るほど強い表面の光沢です。
パテントレザーを素材に用いた製品は、表面がウレタン素材でコーティングされているため劣化に強く、適切に手入れする事で他の革製品に比べて非常に長い期間、新品のような状態を保ったまま使用する事が出来ます。
その反面、革製品特有の「使い込めば使い込むほど味が出る」特徴とは無縁で、表面がウレタン加工されている事により、使い込んでもやわらかくなりにくい一面を持っています。
劣化が進むと味が出るというより汚い見た目になってしまいがちなため、汚れや水に強い特徴を持ちながら、非常にデリケートな管理が求められる素材といえるでしょう。
パテントレザー製品を使用する上での注意点
パテントレザーは革製品の中でも特にお手入れが大切な素材です。
特に高温多湿な日本においては、適当な管理をしているとすぐにダメージを得てしまいます。
パテントレザーで最もよく見られるトラブルが色移りです。
狭い保管場所で、他のパテントレザー製品と接触させるような状態で長期間保管していると、色移りが発生し見た目を損なってしまう可能性が出てきます。
そういった事態を防ぐためにも、パテントレザー製品をしまう際は他の製品と密着しないよう、余裕を持って保管しておく事が大切です。
そうしておく事で型崩れなどのトラブルも発生しにくくなるでしょう。
布袋などに包んで保管する際、布と表面のウレタン素材がくっついてしまうのも、パテントレザー製品で起きがちなトラブルです。
特に梅雨など湿気の多い季節は要注意。
基本的に湿気に強いパテントレザーですが、長期間湿気にさらしたままでいると、ウレタン素材が加水分解を起こしべたつきが発生してしまうのです。
パテントレザー製品を何かに包んで保管したい場合は、通気性の良い不織布で包むのが鉄則です。
それでも心配なようなら、不織布の外から新聞紙で包んでおく事で、より長期間の保管ができるようになります。
コーティングのひび割れも、パテントレザー製品ならではのトラブルです。
パテントレザー製品は、ウレタンコーティングがなされている性質上断面が厚く、他の革製品に比べると表面のひび割れが起きやすくなっています。
例えば革靴の場合「履きじわ」が入りやすくなっており、しわからひび割れが発生しやすいので、履いた後はシューズキーパーに入れて、こまめに履きじわを伸ばす事が大切です。
パテントレザー製品のお手入れ
保管に気を使う必要がある半面、パテントレザー製品のお手入れ自体は非常にお手軽です。
月一回程度、表面についた汚れを軽く水で濡らした布で拭くだけで、その特徴的な光沢を簡単に取り戻す事が出来ます。
日頃から涼しく風通りの良い場所に置いておくようにし、手入れを欠かさなければ、パテントレザー製品はその耐久性、耐水性を如何なく発揮し、常に新品同様の使い心地を与えてくれる事でしょう。
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